百貨店店員の働きすぎ ――働きすぎの百貨店店員の働く動機と百貨店業界の業界イデオロギー――

公開日:2016.11.29

発行日
2016年09月30日
概要
 本稿では,面接調査を行った元百貨店店員を事例として百貨店店員の働きすぎを考察した。働きすぎの百貨店店員の働く動機として「自分に与えられたノルマの達成」が見出され,働きすぎの百貨店店員の働く動機のよりどころとして総合的提案主義という百貨店業界の業界イデオロギーが見出された。百貨店業界の実在条件としての総合性は顧客への総合的な提案を必要とさせ,百貨店店員は百貨店業界の業界イデオロギーとしての総合的提案主義を持つことになる。また,総合的提案主義にはイデオロギーの特徴である自然化が見出される。総合的提案主義をよりどころとした「自分に与えられたノルマの達成」という働く動機は,働きすぎの百貨店店員が百貨店店員として総合的提案主義を持っていたがゆえに,働きすぎの百貨店店員にとって長時間労働に対しての納得となり,長時間労働を進めていく動機として存在した。
キーワード

働きすぎ

動機

イデオロギー

文献等

掲載誌名・書名:

経済研究所年報, 第48号, pp.363-379

公開者・出版社:

経済研究所

書誌コード類:

ISSN: 0285-9718

種類
紀要
言語
日本語
権利情報
この資料の著作権は、資料の著作者または学校法人中央大学に帰属します。著作権法が定める私的利用・引用を超える使用を希望される場合には、掲載誌発行部局へお問い合わせください。

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