戦後日本の銑鉄鋳物産業の展開と中小専業鋳物メーカー

公開日:2016.11.29

経済学部 / 助教

永島昂 NAGASHIMA Takashi

発行日
2016年09月30日
概要
 戦後日本の中小企業に大量生産に合わせた基盤的技術がどのように形成されたのかというテーマに対して,本稿では基盤的技術産業の一典型である銑鉄鋳物産業の展開と中小専業鋳物メーカーの動向について考察し,以下の点が示された。先行研究では中小専業鋳物メーカーの技術力は低く評価されがちであったが,激しく変化する鋳物需要に対して中小専業鋳物メーカーは1950年代から1980年代にかけて6割台という比較的高い国内市場シェアを維持し続けていた。高度成長期以降に中小専業鋳物メーカーは需要産業の下請分業生産に組み込まれていく過程で,多品種少量生産分野の革新的技術を導入し,産地内集積の分業が発達し,生産性向上と生産拡大を実現した。そして1950年代からの産地集積内の共同研究と技術普及による技術蓄積をベースにして,1970年代以降は高材質鋳物市場へ参入したことが市場シェア維持の要因であった。
キーワード

鋳物産業

銑鉄鋳物

中小企業

技術革新

下請分業生産

ダクタイル鋳鉄鋳物

ミーハナイト鋳鉄鋳物

文献等

掲載誌名・書名:

経済研究所年報, 第48号, pp.271-298

公開者・出版社:

経済研究所

書誌コード類:

ISSN: 0285-9718

種類
紀要
言語
日本語
権利情報
この資料の著作権は、資料の著作者または学校法人中央大学に帰属します。著作権法が定める私的利用・引用を超える使用を希望される場合には、掲載誌発行部局へお問い合わせください。

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