IFRS導入をめぐる日米の最近の動向―概念フレームワークの検討を中心に―

公開日:2012.12.03

発行日
2012年09月28日
概要
 過去10年ほどの間における、国際財務報告基準(IFRS)への収斂に向けた日米の動向を検討する。日米の会計基準設定機関はともに、両国の会計基準をIFRSとコンバージェンス(収斂)させる方向で、IFRSの設定機関である国際会計基準審議会(IASB)と「合意」を取り交わし収斂に向けた作業を進めてきた。しかし、昨年2011年に日米両国は、IFRSの強制適用を判断する時期を当初の計画よりも延期することを表明した。各国の基準設定機関の間での主導権争いや、基準改廃における国内法規との関係などがその原因として指摘されるが、むしろ、IFRSの基礎となっている概念フレームワークに対する理論面からの批判の高まりが根底にあると思われる。本稿は、日本についてはIFRSに対する経済界の批判を中心に、米国についてはIFRSの概念フレームワークに対して全面的な批判を展開したアメリカ会計学会の2つの委員会報告を中心に取り上げ、IFRSに対する理論的な対立点を抽出する。その上で、会計学基礎理論として概念フレームワークを発展させるために若干の見解を述べる。
キーワード

IFRS

国際財務報告基準

コンバージェンス

概念フレームワーク

原則主義

細則主義

資産・負債アプローチ

公正価値

ヒックス

アメリカ会計学会

文献等

掲載誌名・書名:

中央大学経済研究所年報, 第43号, pp.805-842

公開者・出版社:

中央大学経済研究所

書誌コード類:

ISSN: 0285-9718

種類
紀要
言語
日本語
権利情報
この資料の著作権は、資料の著作者または学校法人中央大学に帰属します。著作権法が定める私的利用・引用を超える使用を希望される場合には、掲載誌発行部局へお問い合わせください。

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