剰余価値率の歴史的ピークと中国経済の「新常態」: 政治経済学的分析

The Historical Peak of the Rate of Surplus Value and the “New Normal” of the Chinese Economy: A Political Economy Analysis

公開日:2017.12.20

発行日
2017年12月
概要
本稿はマルクス経済学のアプローチに従い、1956~2015年の長期にわたる中国経済の剰余価値率をその同質的な時系列にまとめて明らかにする。本稿のポイントは以下のとおりである。剰余価値率は2008年に歴史的ピークに達した。この時期までの10年間、中国経済は高収益を上げていたが、それはもっぱら剰余価値率の持続的上昇によるものだった。本稿の提示する時系列データにより、2008年以来、賃金の上昇と、資本の価値構成が収益性の抑制要因となっていることが明らかにされた。したがって、中国経済のいわゆる「新常態」は、剰余価値率の停滞と資本の価値構成の高度化がもたらす収益性の悪化の段階と考えるのが適切であろう。
キーワード

1956~2015年

剰余価値率の歴史的推移

生産的労働と不生産的労働

工業化政策

クズネッツ曲線

産業予備軍の形成

改革開放期の利益率推移

「新常態」

文献等

掲載誌名・書名:

IERCU Discussion Paper, No.291

公開者・出版社:

経済研究所

種類
紀要
言語
日本語
権利情報
この資料の著作権は、資料の著作者または学校法人中央大学に帰属します。著作権法が定める私的利用・引用を超える使用を希望される場合には、掲載誌発行部局へお問い合わせください。

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