周期的更迭か、それとも歴史的超越か ― 世界体系の変遷から「一帯一路」の歴史的位置付けを考察する

Cyclical Change or Historical Transcendence -Exploring the historical meanings of “One Belt One Road” from the Viewpoint of World-Systems Theory

公開日:2017.12.20

発行日
2017年12月
概要
「一帯一路」構想、多くの欧米学者から中国版の「マーシャル・プラン」と呼ばれているこのプロジェクトの最終目標は、アメリカを中心とする世界システムに挑戦することである。アリギ(Giovanni Arrighi)による「蓄積システムのサイクル」論は、アメリカ経済の金融化を現代の世界システムの下降期に位置づけている。本稿は、マルクスの社会総資本に関する矛盾的運動理論を世界システムの歴史的変遷に関する分析に適用し、資本主義システムにおける蓄積サイクルの内的ロジックを明らかにすることをめざしている。そのうえで、中国の特色のある社会主義的市場経済の実践的特徴を念頭に置きつつ、「一帯一路」構想の歴史的位置を「資本主義システムでの蓄積サイクルを歴史的に超越し、真の平等と互酬を実現する包容的な発展」として、より精確に把握したいと考える。このような歴史的な超越を実現するためには、中国の特色のある社会主義の制度的長所をなによりも発揮させることが求められている。すなわち、資本を発展させると同時に、政府と国有経済の牽引制約作用を発揮させ、資本による利潤への過度な追求を規制することが求められているのである。
キーワード

「一帯一路」構想

世界システム論

経済の金融化

アメリカ経済

蓄積サイクル

サイクル交代と「一帯一路」

中国の特色ある社会主義

文献等

掲載誌名・書名:

IERCU Discussion Paper, No.290

公開者・出版社:

経済研究所

種類
紀要
言語
日本語
権利情報
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