銀行員の働きすぎと個性の発揮

公開日:2017.11.20

発行日
2017年10月10日
概要
 本稿では, 1 か月の週労働時間が52時間以上であると働きすぎとみなす。筆者は首都圏の地方銀行員(甲)に対する面接調査を2016年11月に行った。面接時の甲の週労働時間は60時間で,甲は2016年11月現在,「働きすぎ」である。甲が面接時までで最も長い長時間労働をしていたのは1995年4 月で,当時の週労働時間は70時間で,甲は1995年4 月当時,重度の「働きすぎ」であった。甲の働く動機として個性の発揮がみられる。個性の発揮という働く動機は,働きすぎの銀行員にとって長時間労働に対しての納得となり,長時間労働を進めていく動機として強く存在する。また,個性の発揮という甲の働く動機には,甲の強い意志が見受けられる。個性の発揮という甲の働く動機から,甲が「自発的」に長時間労働を行っているようにみえる。甲の内面には「強制された自発性」という矛盾した心境が存在する。甲は「強制された自発性」という矛盾を止揚しないまま長時間労働を行っている。
文献等

掲載誌名・書名:

経済研究所年報, 第49号, pp.549-566

公開者・出版社:

経済研究所

書誌コード類:

ISSN: 0285-9718

種類
紀要
言語
日本語
権利情報
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