フランスにおける職務間の「隙間」 ――1990年代初頭,現地日系メーカー日本人幹部による評価――

公開日:2017.11.20

発行日
2017年10月10日
概要
フランスに進出した日系メーカーの日本人幹部たちが,1990年代初頭に一様に指摘するのがフランス型組織におけるセクショナリズムであった。セクショナリズムと形容される職務体系,すなわち,各職務が分断化され,相互に排他的であるような職務体系では,職務の間に「隙間」が生じている。この職務間の「隙間」は,「流れ作業」において「流れ」を止める。つまり,この「隙間」こそ,組立のような多くの人間が関与する作業においてフランス企業が競争力を欠如している根本的な原因であった。「日本的経営」に関するさまざまな知識の伝播にもかかわらず,職務間の「隙間」はフランス企業において依然として消滅していなかった。この「隙間」が残存するかぎり,フランスのメーカーが組立の場面で競争力のある「流れ作業」を実現し,民生用製造業において国家の保護なしに生き残っていくことはむずかしいであろう。
キーワード

フランス

現地化

職務間の隙間

日系メーカー

文献等

掲載誌名・書名:

経済研究所年報, 第49号, pp.435-458

公開者・出版社:

経済研究所

書誌コード類:

ISSN: 0285-9718

種類
紀要
言語
日本語
権利情報
この資料の著作権は、資料の著作者または学校法人中央大学に帰属します。著作権法が定める私的利用・引用を超える使用を希望される場合には、掲載誌発行部局へお問い合わせください。

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