日本―韓国間の廃鉛蓄電池貿易の経済分析

公開日:2017.11.20

発行日
2017年10月10日
概要
 本稿では,日本から韓国へ廃鉛蓄電池輸出が急拡大している現状を概観し,これまで分析されてこなかった日本―韓国間の廃鉛蓄電池貿易を経済分析した。日本からの韓国向け廃鉛蓄電池輸出の急拡大に伴い,日本国内の鉛二次精錬業において原料調達が困難となり稼働率が低下し,懸念されていた韓国での鉛二次精錬業による不適正処理が発生した。そこで,韓国の鉛二次精錬業について分析したところ,日本側から懸念されている廃鉛蓄電池の高値買取の要因は,韓国の鉛二次精錬業の生産拡大に伴う原料確保の結果であると推察できる。さらに,韓国鉛二次精錬業の経営状態を分析すると,利益率は総じて低下しており韓国鉛二次精錬業は過当競争にあるといえる。これらの結果から,バーゼル法改正は不適正輸出防止には効果があるが,日本からの韓国向け廃鉛蓄電池輸出には歯止めをかけられない恐れがあるといえる。
キーワード

資源循環

バーゼル法

不適正処理

リサイクル

比較優位指数(RCA)

UN Comtrade

OECD

ORBIS

文献等

掲載誌名・書名:

経済研究所年報, 第49号, pp.405-418

公開者・出版社:

経済研究所

書誌コード類:

ISSN: 0285-9718

種類
紀要
言語
日本語
権利情報
この資料の著作権は、資料の著作者または学校法人中央大学に帰属します。著作権法が定める私的利用・引用を超える使用を希望される場合には、掲載誌発行部局へお問い合わせください。

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